WOMEN: WOVEN
—これまである仕方で織り込まれてしまったさまざまなwomenを解きほぐし、織り直す—
概要
それぞれの人生において哲学の営みに繋がり続けようとする女性のための自助グループです。
発足当初は、大学院進学を志す学部生や、大学院生、女性ならではの困難を抱えて孤立しがちな初期キャリア研究者を対象としていました。しかし現在では、アカデミズムとどのような距離をとるかに関わらず、何らかの仕方で哲学を学んだり研究したりしようとする女性のためのセーフティネットとなることを目指しています。
旧「女子学生のための哲学研究者ウィンタースクール」です。
問い合わせ先:philosophyonline.net.women@gmail.com
公式twitter:https://twitter.com/WomenWoven?s=20
参加資格
「女性」、ただしその基準は問いません
性自認、出生時に割り当てられた性別、多くの場合に他人から眼差される性別など、何らかの仕方で「女性」の経験を持つ人
学生以外の方も歓迎です
匿名参加◎
「女性」という言葉で集まっていますが、ミスジェンダリングがなされることがないようお願いしています。
安心して参加してもらうために今は参加資格に限定を設けています。シス男性にはご参加いただけません。哲学のセーフ・プレイス形成のため、ご理解ください。
参加方法
主な活動の場所は専用slackです。
Slackへの登録はこちらのGoogle Formからお願いします。
ご登録前に、「WOMEN: WOVEN Slack使用上のガイドライン」をお読みください。
参加するとできること
定期イベントの参加
(女性研究者による講演+まったりお話しして交流するネットワーキングタイム)
slackでのメンバー同士の交流
(進路や研究の進め方などについて相談できる!)
読書会の参加や企画
(運営が主催するものだけでなく、持ち込み企画大歓迎)
お知らせ
2024. 3.31
Women:Wovenイベントvol.7の開催が決定しました!
【日時】4/24(水) 19時〜
【ご登壇者】小林敬さんと梁安吉子さん
小林敬さん
現在、花園大学国際禅学研究所研究員。専門は宗教学・宗教哲学。19世紀以降のフランス哲学、特にフランス反省哲学を研究している。博士論文は「シモーヌ・ヴェイユの哲学―フランス反省哲学の発展的展開としてのヴェイユ思想―」(京都大学)で、ヴェイユを彼女を取り巻く思潮との連関の中で読み解き、哲学史上に位置づけて理解することを試みている。
講演タイトル「シモーヌ・ヴェイユの虚像と実像」
シモーヌ・ヴェイユは、34歳にして早逝したその劇的な生涯と強烈な個性ゆえに、多くのエピソードやイメージがつきまとう思想家である。今回は、死後に作られたヴェイユ像から一旦距離をとることを試み、ヴェイユの真の独自性はどこにあるのかを考えてみたい。
梁安吉子さん
1995年生まれ、現在筑波大学大学院人文社会科学研究科博士後期課程在中。ジョルジュ・バタイユを中心に、情動や信仰と思考との関連を研究している。
講演タイトル「かぎりなき憧憬の系譜学—ジョルジュ・バタイユにおける知と行為の問題」
バタイユ思想における他者や情動の問題が、西洋哲学史や宗教思想においてどういった問いを喚起しうるのかを広く考察する。
【ネットワーキングタイム】哲学の学びと“不調”について
みなさまのご参加をお待ちしております。
2023. 12. 19
Women:Wovenイベントvol.6の開催が決定しました!
【日時】12/23(土) 19時〜
【ご登壇者】中根杏樹さん
中根杏樹さんプロフィール
慶應義塾大学大学院文学研究科博士課程。修士(文学、慶應義塾大学)。専門は倫理学。論文に「バーナード・ウィリアムズにおける行為の理由と厚い概念」(『哲學』,147 号,1─16,2021)、「実践的推論の合理性と論証の妥当性─アンスコムの「実践的推論」再考─」(『哲學』,149 号,1─27,2022)など。
ご発表タイトル「道徳分析としてのメタ倫理学入門」
【ネットワーキングタイム】語学についてのフリートーク
新オーガナイザーである浅葱さんからの挨拶もあります。みなさまのご参加をお待ちしております。
2023. 6. 28
4月から『トランスジェンダー問題』(ショーン・フェイ著・高井ゆと里訳)を読む読書会を行っています
最終回は7月6日(火) 19時〜です。
詳しくはslackをご覧ください。
2023. 6. 4
学術環境研究会さんとのコラボ企画「大学で安全に学び続けるためのハラスメント対応知識」を開催いたします。
【日時】6/8(木)19時〜
①学術環境研究会さんのご講演
「大学で安全に学び続けるためのハラスメント対応知識:女性の活動を通じて」
キャンパス・ハラスメントの現状を紹介し、予防・事後対応の情報提供をしていただきます。また、実践的知識として、自分がハラスメントに加担しないためにはどうするとよいか、そして環境改善に取り組みたいときに女性自身に何ができるかを、学術環境研究会の活動をもとにお話していただきます。
②ネットワーキングタイム
ご講演を受けて、質問や日々のモヤモヤなどをみんなで話したりできる時間です。
みなさまのご参加をお待ちしております。
2023. 5. 19
読書会イベントを開催します。
4月からは『トランスジェンダー問題』(ショーン・フェイ著・高井ゆと里訳)を扱います。
詳しくはslackをご覧ください。
2023. 2. 14
オーガナイザーについてお知らせがあります。詳しくはslackをご確認の上、こちらをご覧ください。
2022. 12. 16
Women:Wovenイベントvol.5の開催が決定しました!
【日時】12/20(火) 17時〜19時
【ご登壇者】青本柚紀さん&菅原百合絵さん
青本柚紀さんプロフィール
東京大学大学院人文社会系研究科博士課程在学中。修士(文学)。専門はフェミニスト哲学で、特にジュディス・バトラーを対象にしています。詩歌、とくに俳句においては語法や文法の逸脱によって非規範的な語りをいかに可能にするか、非規範的なものが生き延びる余地をいかに作るのかということに重点を置いて実践を行っています。使用する代名詞はthey/them。
発表タイトルは「クィア・フェミニズム批評に哲学はいかなる視点を提供してきたのか」
菅原百合絵さんプロフィール
東京大学人文社会系研究科フランス語フランス文学専門分野単位取得満期退学。パリ=シテ大学(旧パリ第7大学)博士課程所属。専門は18世紀フランス文学・思想、とりわけルソー。博士論文は「ルソーにおける内的感覚とその伝達の問題について」。『ルソー論集』(共著)など。
発表タイトルは「叛逆者としてのフィロゾーフ:「啓蒙」の時代の哲学と文学」
【ネットワーキングタイム】同年代でおしゃべり
さらなる新オーガナイザーである長谷からの挨拶もあります。みなさまのご参加をお待ちしております。
2022. 6. 9
2022年6月から、新しいオーガナイザーに、竹内彩也花、坂本美理の二人が就くことになりました。青田麻未、槇野沙央理は、クラウドファンディング満了の2022年9月まで引き継ぎ業務をメインにオーガナイザーを務めます。
2022.1.17
現在、「過去のイベント」ページにて公開している動画は、プライバシー保護の観点から、1月いっぱいで非公開にすることといたします。今後、登壇者の講演内容に関しては、クラウドファンディングの支援者向けに、「活動報告」という形で発信いたしますので、そちらからお読みいただけますと幸いです。
2021.11.28
「WOMEN: WOVEN Slack使用上のガイドライン」を設定しました。すでにSlackに参加している方も、これから参加する方も、ご一読ください。
2021.10.20
WOMEN: WOVENの持続的な活動に向けてクラウドファンディングを開始します。ご支援いただけますと幸いです。
2021.6.4
このたび、WOMEN:WOVENは、活動基盤であった「哲学オンラインセミナー」から独立しました。今後は、クラウドファンディングなどを通じて支援を募り、哲学オンラインセミナーと連携しながら活動を続けていきます。
これに伴い、哲学オンラインセミナー内に開設していたSlackのチャンネルの引っ越しを行いました。すでにご登録いただいている方は、新しいSlackへ移行させていただきましたのでご了承ください。
オーガナイザー
竹内彩也花(京都大学)
近代日本哲学、特に西田幾多郎をはじめとする京都学派の哲学について研究しています。現在は京都大学文学研究科博士課程在籍。
アイデンティティの問題や「産むこと」のほか、実生活上のパートナーシップの築き方などにも関心があります。
坂本美理(東京大学)
応用哲学・倫理学、特に生殖と養育やParenthoodに関わる倫理を研究しています。現在、東京大学大学院 死生学応用倫理専攻の博士後期課程在籍、学振特別研究員(DC1)。
パンセクシャルでクワロマンティック、同性と生活を共にする「広義の」レズビアンでもあります。
浅葱(國學院大學文学部哲学科卒)
在学時は性自認とは何か?について分析フェミニズムやジュディス・バトラーの著作を基に取り扱っていました。現在は税務に携わっており、再度哲学アカデミアの場に戻りたいと考えています。
自閉スペクトラム症(ASD)。神経発達症の経験を中心としたアイデンティティの問題や、他者との関わりに関心があります。
旧オーガナイザー
槇野沙央理 (大正大学):https://saorimakino.weebly.com
ウィトゲンシュタイン研究者。大正大学ほか非常勤講師。博士論文のタイトルは『自己明晰化としてのウィトゲンシュタイン哲学——治療的解釈を超えて』(千葉大学大学院)。当事者として普段考えていることは、女性研究者の服装・外見や、年齢や国ごとのボディ・イメージなどについてです。
現在もサポートメンバーとして運営に携わっています。
長谷奏音(神戸大学)
反出生主義を中心として出生と死の価値について研究していましたが、いまは性的行為を中心にセクシュアリティについて研究しています。現在は神戸大学大学院人文学研究科文化構造専攻の博士前期課程に在籍しています。
私の最も大きな関心の対象は快楽と苦痛です。とても難しいことですが、世界をできるだけ苦しくなく、できるだけ楽しいところにしたいと思っています。
津田栞里(一橋大学):https://researchmap.jp/Shiori_TSUDA
専門は哲学、思想史。博士(社会学)。博士論文:『バウムガルテンの形而上学―スピノザ論争史から読み解く18世紀ドイツ哲学史―』(一橋大学, 2022年)。
青田麻未(群馬県立女子大学):https://researchmap.jp/mamiaota09
専門は環境美学。博士(東京大学)。著書に『環境を批評する 英米系環境美学の展開』(春風社、2020年)。私の専門とする環境美学は1970年代ごろに生まれた新しい分野で、国内外問わず女性研究者が比較的多く活躍しています。その流れのなかで、私も自分らしい仕事をしながら貢献していければと思い、日々研究をしています。
岡崎佑香(京都大学)
ドイツ古典哲学のジェンダーやセクシュアリティに関する概念史を研究しています。京都大学大学院文学研究科博士課程(2020.4-)/ベルリン自由大学博士課程(2021.10-2022.9)在籍。